2.5Gbps対応のルーターやパソコンをそろえたのに、速度を測ると1Gbps付近で止まる。このとき、原因は「どれかひとつの機器やケーブルが2.5Gbpsに対応していない」ことがほとんどです。通信の速さは、経路の中でいちばん遅い部分で決まります。
最初にやるのは、パソコンの「リンク速度」の確認です。ここが「1 Gbps」と表示されていれば、パソコンから先のどこか(ケーブル、ハブ、ルーターのポート)が2.5Gbpsになっていません。「2.5 Gbps」と表示されているのに実測が出ないなら、回線やサーバー側が頭打ちになっている可能性があります。
まずリンク速度を確認する
リンク速度は、パソコンとつないだ相手との間で、いま決まっている通信速度のことです。
Windows 11
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「イーサネット」を開き、画面下のほうの「リンク速度(受信/送信)」を見ます。「2500/2500 (Mbps)」と出ていれば、パソコンとその先の機器は2.5Gbpsでつながっています。「1000/1000 (Mbps)」なら、1Gbpsでつながっています。
Mac
「アップルメニュー」→「システム設定」→「ネットワーク」で、有線のネットワークを選んで詳細を開きます。表示される項目名は、macOSのバージョンによって違います。
リンク速度が1Gbpsのときは、次の順に確認します。
経路のすべてを2.5Gbps対応にそろえる
2.5Gbpsで通信するには、経路の機器とケーブルのすべてが2.5Gbpsに対応している必要があります。
| 確認する箇所 | 確認すること |
|---|---|
| パソコンのLANポート | 2.5GbE(2.5Gbps)対応と書かれているか |
| LANケーブル | Cat5e以上(短い距離なら2.5Gbpsに対応) |
| 途中のハブ | 2.5Gbps対応のスイッチングハブか |
| ルーターのポート | WAN/LANとも2.5Gbps対応か |
| 回線 | 2.5Gbps以上の契約か |
ひとつでも1Gbpsの部分が混ざると、その区間で1Gbpsに落ちます。
ケーブルを確認する
LANケーブルの規格は、Cat5eならおおむね1Gbps、Cat6以上なら10Gbpsまで想定されますが、距離などの条件があります。2.5Gbpsでよく使われるのは、Cat5e以上のケーブルです。ケーブルの被覆に、規格が印字されていないか確認してください。見当たらなければ、ケーブルを新しいものに替えて試します。
細いフラットケーブルや、古いまま使っているケーブルは、規格が合っていても品質の差で速度が落ちることがあります。選び方の詳細は LANケーブルの記事 にまとめました。
ハブ(スイッチ)を確認する
ルーターとパソコンの間にスイッチングハブを置いている場合は、そのハブも2.5Gbps対応でなければなりません。1Gbpsのハブが1台入っているだけで、その先の通信は1Gbpsになります。ハブがあるなら、一度パソコンをルーターに直接つないで、リンク速度が変わるか見てください。変わるなら、ハブが原因です。
ハブを替える場合の例として、ELECOM EHC-LQ01-5があります。5つのポートがすべて2.5Gbpsに対応します。PoE給電には対応していないため、PoEが必要な機器をつなぐ場合は別の製品を選んでください。
ELECOM EHC-LQ01-5 2.5Gbpsスイッチングハブ
5つのポートがすべて2.5Gbpsに対応したスイッチングハブです。
価格・在庫・仕様はリンク先で最新の情報をご確認ください。
パソコン側のLANポートが1Gbpsのとき
パソコン本体のLANポートが1Gbpsまでのときは、2.5Gbps対応のUSB-LANアダプターで代用できます。ただし、USBポート側の速度も関係します。USB 3.0(5Gbps)以上のポートにつなぐ必要があります。USB 2.0のポートにつなぐと、アダプターが対応していても速度は出ません。
USB Type-Cのポートがあるパソコンなら、ELECOM EDC-QUA3CV2E-Bがあります。メーカーの対応表ではWindows 11・10とmacOS Tahoe 26が案内されています。ほかのOSで使う場合は、購入前に最新の対応表を確認してください。
ELECOM EDC-QUA3CV2E-B 2.5Gbps LANアダプター
USB Type-C接続の2.5Gbps対応有線LANアダプターです。
価格・在庫・仕様はリンク先で最新の情報をご確認ください。
1Gbps止まりのアダプターは、2.5Gbpsの改善用には使えません。商品名に「2.5G」と明記されているか、確認してください。
契約の速度と実測のずれ
リンク速度が2.5Gbpsで安定していても、実測が2.5Gbpsを大きく下回ることはあります。契約の最大速度は、規格上の理論値です。時間帯によるプロバイダーの混雑、測定するサーバー、パソコンの処理能力でも結果は変わります。
測るときは、Wi-Fiを切って有線のみにし、ほかのアプリの通信を止めた状態で、時間帯を変えて何度か測ります。それでも契約速度の半分に届かない状態が続くなら、プロバイダーへ相談する材料になります。
夜だけ遅くなる場合は、機器ではなく、回線の混雑が原因のことがあります。詳しくは Wi-Fiが夜だけ遅いときの原因と対策 を参照してください。
切り分けの順番
- パソコンのリンク速度を確認する(1Gbpsなら、パソコンから先を疑う)
- LANケーブルを替える
- ハブを外して、パソコンをルーターに直結する
- パソコンのLANポート、またはUSB-LANアダプターの対応速度を確認する
- ルーターのポート仕様を確認する(買い替えは ルーターの記事 へ)
- 回線の契約速度と、時間帯による変化を見る
機器の選定や配線で迷ったら
2.5Gbps環境は、ONU・ルーター・ハブ・パソコンの組み合わせで原因が分かれ、ご自身で切り分けにくいことがあります。WELLでは、埼玉県内で、機器の確認から配線までの出張サポートを行っています。
無線側の速度も見直したいときは 家のWi-Fiを良くする方法 を参照してください。
まとめ
- 通信の速さは、経路でいちばん遅い部分で決まる
- 最初にパソコンのリンク速度を確認する
- ケーブル、ハブ、ルーターのポート、回線契約のすべてを2.5Gbps対応にそろえる
- 1Gbps対応の機器は、2.5Gbpsの改善には使えない
商品情報の確認元(確認日:2026年10月15日)
- ELECOM EDC-QUA3CV2E-B、EHC-LQ01-5(Amazon.co.jp掲載ページ、メーカー公式)