ルーターが壊れたのではないか、と疑ったときに、いきなり買い替える必要はありません。再起動と、パソコンをONUに直接つなぐテストで、ルーターの問題かどうかは切り分けられます。
買い替えを考えるのは、次のすべてに当てはまるときです。
- 再起動を試しても、同じ症状を繰り返す
- パソコンをONUに直接つなぐと、インターネットは使える
- ルーターを別のケーブル・別のコンセントにつないでも変わらない
直結してもつながらないなら、原因はルーターではなく、ONUか回線側です。
故障を疑うサイン
ルーターの故障は、次のような形で現れることが多いです。当てはまる数が多いほど、本体を疑う根拠が増えます。
| サイン | 考えられる状態 |
|---|---|
| 電源を入れてもランプが点かない | 電源アダプターか本体の故障 |
| ランプが点滅したまま安定しない | 起動に失敗している、または回線を認識できていない |
| 本体がかなり熱い | 放熱の不具合、設置場所の問題 |
| 数時間〜数日おきに通信が切れ、再起動で戻る | 本体の不調、または設定・回線の問題 |
| 全部の端末で遅い、または切れる | ルーター、ONU、回線のどれか |
ひとつだけ当てはまっても、故障と決めるのは早いです。次の切り分けで確かめます。
買い替える前の切り分け
1. 再起動する
ルーターの電源アダプターを抜き、しばらく待ってから入れ直します。ONUがあるなら、ルーター→ONUの順に抜き、ONU→ルーターの順に入れます。待ち時間は機種で違い、アイ・オー・データのようにおよそ5分と案内しているメーカーもあります。
2. ルーターを外して、パソコンを直結する
ルーターを経由せず、パソコンとONUをLANケーブルで直接つなぎます。ここが一番大事な切り分けです。
- 直結するとインターネットが使える → 回線は生きているので、ルーター(または設定)が怪しい
- 直結してもつながらない → ルーターは関係なく、ONUか回線側の問題
なお、プロバイダーによっては、ONUに直接つなぐだけではつながらない契約があります。ルーター側にIDやパスワードを設定している契約では、直結のテストだけでは判断できません。契約書類やプロバイダーの案内で、接続方式を確認してください。
3. ケーブルとコンセントを替える
LANケーブルの断線や、電源タップの不調が原因のこともあります。ケーブルを別のものに替え、電源は壁のコンセントに直接つないで、もう一度試します。
4. 回線側の障害を見る
契約している回線事業者とプロバイダーの障害・メンテナンス情報を、スマホのモバイル回線で確認します。症状が「Wi-Fiには繋がるのにネットが使えない」なら、原因を順番に絞る方法を 別の記事 にまとめています。
買い替えを考えてよい状態
次のいずれかに当てはまるなら、買い替えを検討する価値があります。
- 直結テストで「ルーターを通したときだけ」症状が出る
- 初期化しても、ランプの異常や再起動の繰り返しが直らない
- 電源アダプターを替えても起動しない
- 使い始めて4〜5年以上たち、メーカーのファームウェア更新も終わっている
- 光回線を高速なプランに変えたのに、ルーターの有線ポートが1Gbpsまでで頭打ちになる
「4〜5年」はあくまで目安で、メーカーが保証する寿命ではありません。使用状況や設置環境で大きく変わります。症状がなければ、年数だけを理由に買い替えなくても構いません。
買い替えるときの選び方
Wi-Fi規格
いま家電量販店で選べるのは、Wi-Fi 6(規格名はIEEE 802.11ax)とWi-Fi 7(同802.11be)が中心です。ただし、ルーターが新しい規格に対応していても、スマホやパソコンが対応していなければ、その速度は出ません。手持ちの端末が対応する規格を、先に確認しておきます。
有線ポートの速度
契約している回線が1Gbpsなら、ルーターの有線ポートも1Gbpsで足ります。2.5Gbps以上のプランを契約しているなら、WAN側(回線をつなぐポート)が2.5Gbps対応のルーターを選びます。これを見落とすと、回線は速いのにルーターの入口で頭打ちになります。速度が出ないときの確認手順は 別の記事 で扱っています。
回線契約との組み合わせ
IPv6(IPoE)接続を使っている場合は、ルーターが契約中の接続方式に対応しているか、購入前に確認します。プロバイダーが貸し出す機器があるときは、そちらが前提になる契約もあります。
置き場所と台数
1台で家全体をカバーできるかは、間取りや壁の材質で変わります。広い家や3階建てで電波が届かないなら、ルーターを強くするよりも、メッシュWi-Fiで複数台に分けたほうがよい場合があります。選び方は メッシュWi-Fiの記事 を参照してください。
候補にしたルーター3機種
ここでは、Amazonの販売元がAmazon.co.jpで、確認時点(2026年10月15日)で在庫があったTP-Linkの3機種を挙げます。BUFFALOのルーターも有力な選択肢ですが、確認した時点では、Amazonの販売元が第三者の出品だったものが多く、ここでは扱いません。メーカー公式ページでの購入や、家電量販店も含めて探してください。
- 手頃に新しくしたい:Archer AX3000V(Wi-Fi 6)。 Amazon限定モデルです。有線ポートの速度は公式仕様で確認し、契約回線の速度以上であることを見てください。
TP-Link Archer AX3000V Wi-Fi 6ルーター
Wi-Fi 6に対応したAmazon限定モデルの無線LANルーターです。
価格・在庫・仕様はリンク先で最新の情報をご確認ください。
- スマホやパソコンがWi-Fi 7に対応している:Archer BE3600。 端末側も対応しているときにだけ、新しい規格の効果が出ます。
TP-Link Archer BE3600 Wi-Fi 7ルーター
Wi-Fi 7対応の無線LANルーターです。有線ポートは1Gbps対応です。
価格・在庫・仕様はリンク先で最新の情報をご確認ください。
- 2.5Gbps以上の回線を使っている:Archer BE400。 2.5Gbpsのポートを2つ備えます。回線側が2.5Gbps以上の契約のときに向いています。
TP-Link Archer BE400 Wi-Fi 7ルーター
Wi-Fi 7と2.5Gbpsポートに対応した無線LANルーターです。
価格・在庫・仕様はリンク先で最新の情報をご確認ください。
3機種とも、購入前に次を見てください。
- 契約中の回線方式(PPPoE/IPoE)に対応しているか
- 設置場所に置けるサイズか
- 同梱のLANケーブルの規格(付属品は変更されることがあります)
設置と設定で迷ったら
新しいルーターに替えても、ONUとの接続順やプロバイダー情報の設定でつまずくことがあります。ご自身での切り分けが難しいときは、WELLにご相談ください。埼玉県内で、ルーターの交換や設定、回線の確認まで出張サポートしています。
ルーターを買い替える前に、家のWi-Fi全体を見直す方法は 家のWi-Fiを良くする方法 にまとめています。
まとめ
- 買い替える前に、再起動とパソコンの直結テストで原因を絞る
- 直結しても使えないなら、原因はルーターの外にある
- 4〜5年以上使い、症状を繰り返すなら買い替えを検討する
- 選ぶときは、手持ち端末のWi-Fi規格と、回線の速度、有線ポートの速度を合わせる
- 回線方式に合うかどうかは、購入前に必ず確認する
参考にした情報(確認日:2026年9月27日)
- アイ・オー・データ「ルーターの再起動方法」
- Microsoft サポート「Windows で Wi-Fi 接続の問題を修正する」
商品情報の確認元(確認日:2026年10月15日)
- TP-Link Archer AX3000V、BE3600、BE400(Amazon.co.jp掲載ページ、TP-Link公式サイト)
関連記事:Wi-Fiはつながるのにネットが使えない原因/Wi-Fiが夜だけ遅いときの原因と対策/ONUとBUFFALOルーターの接続(WELL)