会議の直前に「声が聞こえない」と言われると、焦ってしまいます。原因の多くは、機器の故障ではなく、ミュート・選ばれている機器・許可の設定にあります。この記事では、症状から原因を切り分ける順番をまとめます。
画面の表記はWindowsやアプリのバージョンで異なります。見当たらない場合は、近い名前の項目を探してください。
この記事でわかること
- 「自分の声が届かない」と「相手の声が聞こえない」の見分け方
- 機器・Windows・会議アプリの順に確認する手順
- ハウリング・音が小さいときの対処
- やってはいけないこと、改善しないときの考え方
症状
まず、どの症状かを選んでください。
| 症状 | まず見る場所 |
|---|---|
| ① 自分の声が相手に届かない(マイクが入らない) | 下の「A」 |
| ② 相手の声が自分に聞こえない | 下の「B」 |
| ③ 音が小さい | 下の「C」 |
| ④ ハウリング・エコー(キーン/自分の声が返ってくる) | 下の「D」 |
| ⑤ Bluetoothだと音質が悪い・途切れる | 下の「E」 |
| ⑥ 声が途切れる・遅れる | 回線・PC負荷の可能性。この記事の範囲外(末尾参照) |
先に5分でできる共通チェック
- 会議アプリのミュートが解除されているか(マイクのアイコンに斜線がないか)
- ヘッドセットや外付けマイク本体のミュートスイッチ
- 端子が奥まで差さっているか(USBなら別のポートも)
- 会議アプリを一度終了して入り直す
- 他のアプリ(別の会議アプリなど)がマイクを使っていないか
A. 自分の声が相手に届かない(マイクが入らない)
よくある原因
- 会議アプリで別のマイクが選ばれている(Webカメラ内蔵マイク、使っていない機器など)
- Windowsのプライバシー設定で、アプリにマイクが許可されていない
- ブラウザ版の会議で、サイトのマイク許可が拒否になっている
- 入力デバイスが「既定のデバイス」になっていない
- イヤホンの端子規格(3極/4極)が合っていない
- Bluetoothが別の機器につながっている、または電池切れ
自分で確認できること(順番に)
- 会議アプリ内のマイク選択を確認する(設定のオーディオ/デバイスの項目)。テストの機能があれば、声が反応するか見る
- Windowsの入力を確認する:「設定」→「システム」→「サウンド」→「入力」で、使うマイクが選ばれ、入力レベルが動くか
- Windowsのプライバシーを確認する:「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」で、マイクへのアクセスとアプリの許可がオンか(Windows 10は項目名が異なる)
- ブラウザ版なら、アドレスバー左の鍵(または設定)のマークからマイクを「許可」にする
- Macの場合は、システム設定のプライバシーとセキュリティで、会議アプリにマイクが許可されているか
- 別の機器で試す:別のマイクやスマホで同じ会議に入り、機器・PC・アプリのどこが原因かを絞る
補足:Webカメラ内蔵マイクが選ばれている場合
Webカメラの内蔵マイクは、部屋の反響や周囲の音を拾いやすく、会議向けとしては補助的です。ヘッドセットを使うなら、アプリ側でヘッドセットのマイクを選び直します。
B. 相手の声が自分に聞こえない
よくある原因
- PCの音量がミュート、または極端に小さい
- 出力先が別の機器(HDMIモニター、Bluetoothの別機器、使っていないヘッドセット)になっている
- 会議アプリのスピーカー選択が違う
- ブラウザのタブがミュートされている
- 「コンピューターでオーディオに参加」を選んでいない(アプリによる)
自分で確認できること
- PCの音量とミュートを確認する
- **Windowsの「サウンド」→「出力」**で、スピーカー(またはヘッドセット)が選ばれているか。HDMIで接続したモニターにスピーカーがない場合、音がそこに送られて聞こえないことがある
- 会議アプリのスピーカー選択とテスト音
- Bluetooth機器の接続先とボリューム
- 別のアプリ(動画など)で音が出るか → 出ないならPC側の問題
C. 音が小さい
よくある原因
- マイクの入力音量が低い
- マイクと口の距離が遠い、向きが違う
- 会議アプリのノイズ抑制が声まで抑えている場合がある
- 相手側の機器の問題
自分で確認できること
- Windowsの「サウンド」→「入力」で、入力の音量を上げる(上げすぎるとノイズが増える)
- マイクを口に近づけ、向きを調整する
- アプリ側のテストで、レベルが動くか確認
- 相手側の聞こえ方も確認してもらう
D. ハウリング・エコー
よくある原因
- スピーカーの音をマイクが拾っている(スピーカーで聞きながらマイクで話している)
- 同じ部屋で複数人が、それぞれのPCで会議に参加している
- 音量が大きすぎる
自分で確認できること
- ヘッドセットやイヤホンに切り替える(スピーカーとマイクが分かれるため、もっとも確実)
- 同じ部屋で複数台が参加している場合は、1台以外のマイクとスピーカーをオフにする
- スピーカーの音量を下げる
- 会議アプリのノイズ抑制・エコー対策の設定を確認する(機能の名称はアプリにより異なる)
E. Bluetoothの場合
よくある原因
- 別の機器(スマホなど)につながっていて、PCと接続していない
- 電池切れ
- 会議中は通話向けの動作モードに切り替わり、音楽再生時より音質が下がる(一般的なBluetoothの仕様)
- 複数のBluetooth機器や無線機器との干渉、距離が遠い
自分で確認できること
- 接続先がPCになっているか、Bluetoothの接続一覧を確認
- 電池・充電
- 一度接続を解除して、再ペアリングする
- 近づける、他の無線機器から離す
- 会議の入力と出力の両方が同じ機器になっているか
やってはいけないこと
- 会議の直前にドライバーを削除・大きく更新する:直らなくなったときに会議に出られなくなる
- 公式以外のサイトから「ドライバー更新ツール」「修復ツール」をダウンロードする:不審なソフトが入るおそれがある
- 知らない相手に、遠隔操作(リモートサポート)を許可する:画面共有や操作権限は、依頼した相手だけに限定する
- ハウリングを、音量を最大にして解決しようとする:悪化するうえ、耳にも負担がかかる
- 原因が分からないまま、機器を買い足す:設定が原因なら、買っても直らない
- 会議中に多くの設定を同時に変える:どれで直ったか分からなくなる
改善しない場合
- 別の機器・別のPC・別のアプリで再現するかを確認する
- 別のマイクなら動く → 元のマイクの故障の可能性
- 別のPCなら動く → 元のPCの設定やドライバーの問題の可能性
- どの組み合わせでもだめ → 会議サービス側、またはネットワークの可能性
- 機器が原因と分かったら
- ヘッドセットの種類(有線/Bluetooth/骨伝導)を選び直す → PC用ヘッドセットの選び方(HW09)
- 映像も含めて見直す → Webカメラの選び方(HW02)
- 声が途切れる・遅れる場合は、音声の設定ではなく回線の問題の可能性が高いです(有線LAN化などの記事は、公開時にリンクします)。
- PCの設定やドライバーに自信がない場合は、次の「相談」を検討してください。
商品について
この記事は、設定を見直すための記事で、特定の商品をおすすめするものではありません。切り分けの結果、機器が原因と分かった場合に限り、ヘッドセット(HW09)やWebカメラ(HW02)の記事を参考にしてください。
【Amazon商品候補:なし(切り分け後にHW09・HW02へ誘導)】
自分で直らないときの相談
パソコンの設定や機器の接続を、実際に見ながら確認してほしいときは、WELLの出張サポート(埼玉県内)もご利用いただけます。症状と、いつから起きているかを伝えていただくと、確認がスムーズです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「聞こえない」と言われたとき、まず何を見ますか?
会議アプリのミュートと、選ばれているマイクを確認します。次にWindowsの入力、プライバシー設定の順に見ます。
Q2. 相手の声が聞こえないときは、マイクの問題ですか?
別の問題です。相手の声は**出力(スピーカー)**の設定です。「B」の手順を確認してください。
Q3. ハウリングは、どうすれば止まりますか?
ヘッドセットやイヤホンに切り替えるのが確実です。同室で複数台が参加している場合は、1台以外のマイクとスピーカーをオフにします。
Q4. Bluetoothだと音質が悪くなるのはなぜですか?
会議中は通話向けの動作モードに切り替わり、音楽再生より音質が下がることがあります。有線のヘッドセットや専用のレシーバー付き機器で改善する場合もあります。
Q5. ZoomやTeamsで設定が見つからないときは?
画面の表記はバージョンで異なります。設定の中のオーディオ・デバイスの項目を探し、テスト機能があれば使ってください。
Q6. ヘッドセットを買い替えるべきですか?
別の機器やPCで同じ症状が出るか確認してからにします。設定が原因なら、買い替えでは直りません。
まとめ
- まず「自分の声が届かない」のか「相手の声が聞こえない」のかを分ける
- ミュート→選ばれている機器→Windowsの許可→アプリの設定の順に確認
- ハウリングはヘッドセットへの切り替えが確実
- 不審なツールを入れない、知らない相手に遠隔操作を許可しない
- 機器が原因と分かったらHW09・HW02へ
参考にした情報(確認日:2026年10月8日)
- Microsoft Teamsサポート「マイクがTeamsで機能していない」
- PC WRAP、FreshVoiceのトラブル対処解説(SERP上位。一般的な確認項目の確認に使用)